日本のCO2排出量の構成比をみると、工場や自動車・船舶、商業、家庭などの分野の排出が約54%を占めています。これらの分野では、主にガスや石油などの化石燃料を使用することでCO2を排出していますが、エネルギー源を「電気」に変えることで、CO2削減が可能です。
CO2削減に役立つといわれている「電気エネルギー」。電気には、どのような特性があるのでしょうか。1つ目の特性は、電気エネルギーは運動・熱・光などのエネルギーに容易に変換できることです。例えば、昔の洗濯は手洗いでしたが、今は洗濯機が使われるようになり、時間や手間を大幅に節約することができています。この他にも、エアコンや冷蔵庫、照明などの家電の普及や電車などの活用を通して、人々に便利で快適な生活をもたらしてきました。
暮らしを便利にする電気ですが、使用時にCO2を排出しないという大きな特徴があります。例えば、ガソリン車を電気自動車にすると、走行時のCO2排出量をゼロにすることができ、CO2の削減が可能です。